2024年4月伊豆の国市に寄贈された古文書に、近世初期に伊豆国でキリシタンの芸能漂泊民が殉教した記録がありました。
伊豆国の代官、江川太郎左衛門が書き残したその『切支丹類族死失帳』によって伊豆キリシタンの存在が明らかになり、
また江戸幕府側が『契利斯督記』に書き残した宗門捕縛の時期と人数も、それを裏付けるように符合します。
江戸時代の古文書原書を解読し、イタリア語版イエズス会年報、フランス語版日本切支丹宗門史などを翻訳しながら、
説経師でありキリシタンであった数奇な人生を送った彼らが、どんな想いで説経節「さんせう太夫」を謳ったのかを考察しました。
その小論を2025年春に発行された「全国かくれキリシタン研究会 会誌第33号」誌上に寄稿しています。
ご興味のある方は、発行者 安東邦昭会長( 093-961-3715 )までお問い合わせください。
2025.4.2