新聞紙帽の作り方
イタリア・ピエトラサンタ村の大理石職人たちは
朝、古新聞紙で帽子を作ってから仕事にとりかかっていました
石彫制作中に細かい石埃が頭髪に付くことを防ぐためです
紙面に付着した石埃は折り曲げた縁に溜まっていきます
汗や埃で紙が汚損すれば捨て、手軽にまた新たに作れます
地元では Il cappello di carta di giornale と呼ばれ、
大理石職人としての伝統と誇りの印でもありました
私は大きなガゼッタ・デッロ・スポルト紙を好んで使いました
今は亡き名職人フランコさんから教わった新聞紙帽の折り方を紹介します。
@ 新聞紙を真ん中で半分に切ります。今回は右側だけ使います |
A それを半分に折ります。 |
B手前の紙を約3センチほど谷折りして の紙 |
C さらにもう一度3センチ折り曲げます。その次に裏面を表側にします。 |
D右端を約2センチほど谷折り、もう一度谷折りします。 |
E 左端も同様に2回谷折りします。順調なら画像の赤丸印のようになります。 端 |
F その面の手前下を約3センチほど谷折りし前 |
G もう一度谷折りします。裏側の位置と揃えます。 |
H ここで折り面をいったん開き、下の折り線まで3センチほど手で 切り込みを入れます。これが後で留めフックの役目を果たします。 で |
I 再びGのように折り、留めフックをE図の赤丸のポケット内に上から挿し込みます。 いったん袋を立体的に膨らませて指を入れてからやればうまく入れられます。 び |
上部のかどを下に少し折り曲げて完成。 2−3センチの折り幅は各自の頭のサイズに合わせて調節して下さい。 >>工房ページへ 上部 |